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insta360 Ace Pro用のストリート撮影キット、なかなか良い。

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昨年末カメラを買った

insta360 Ace Pro

日常生活ならスマホで十分実用に足る写真と動画が取れる時代にあえてカメラを買った。しかも一眼レフとかコンデジとかじゃなくて4Kアクションカメラを。
目的としては、散歩好きだから何気ない街歩きの動画を撮影したかったのと、当たり前だけどスマホで動画撮影しているとその間スマホが別のことに使えないのが気になったから。
あと山行った時の動画とか静止画の撮影用に超広角で撮れる機材が魅力的だったからかな。

というわけでせっかくMy New Gearしてこの半年で結構使ってきたのに全然ブログでは書かずじまいだったのだけど、この度「ストリート撮影キット」なる純正アクセサリーを買ったので使用感とかを書いてみようかなと。


要するに外付けのグリップとシャッターボタン

公式ストアで注文して大体1か月待ちくらいはかかるらしい。私は3週間足らずでついたので早い方だろうか。

アクションカメラなんだから小型で軽量なのはもちろんいいことなんだけど、それゆえに握りにくくて、せっかく静止画性能もいいのに握ってシャッターを切るのにはあんまり向いていなかった。
その欠点を補うべく「じゃあグリップを横に付けちゃえばもっとストリート撮影にも使いやすくなるじゃん」というシンプルながら斬新な発想のアクセサリだ。


同梱物

  • 専用のアルミケージ
  • 落下防止のリストストラップ
  • グリップ
  • シャッター用のプレート
  • コールドシューカバー

リストストラップは、これ自体がまあまあごつくて重いので多分使わないかな…。
アルミケージは純正アクセサリだけあって作りが良く、正面から見て左側面にはクイックリリースキットの着脱部と1/4ネジ穴が切ってあってこれ単体で三脚や自撮り棒なんかに縦向きで装着できるのがうれしい。

グリップ用のネジを使って側面に装着する仕組みで、アルミケージを挟み込むような小さな爪がついているためぐらつかないようになっている。


当たり前だけどそれなりに重い

軽量で小型、というアクションカメラのコンセプトを覆すようなプロダクトなだけあって、そこそこ重い。
サイズ感で言ってもG7X IIIよりわずかに横幅と厚みがある。

「こんなことするくらいならコンデジでいいじゃん」と言われたらぐうの音も出ないのだが、「グリップを取り外せば超広角撮影できる手振れ補正つよつよで暗所にも強いアクションカムになる」というのはコンデジにはできない事なのでこれがいいのである。


実際の装着イメージ

ここからは写真多めで

小指まで使ってしっかり握りこめるほどではないにしろ、いいグリップ感。
一方で成人男性の手のひらからはみ出すくらいのサイズ感はある。


使ってみてよかったところ

とにかく握り心地がいい

それがコンセプトの製品なんだからこれが悪いと困る。今までは「握る個所がない」「超広角レンズ」の合わせ技でうっかり指が写りこんでしまうということが少なくなかった。まぁ最悪トリミングしてしまえばいいのだが、後から見返したときに「あ、指写りこんでる…」というのはテンションが下がる。これからはそういう事故が減る気がする。

シャッターが押しやすい

アルミケージのコールドシューを利用して装着するシャッター用のプレートが押しやすい。体感的な話だが、Ace Proのシャッターボタンは何気に押し心地が硬くて思ったよりもグッと押し込まないとシャッターが切れない。このせいで暗い場所ではシャッター時に本体がブレることが少なくなかったのだが、これなら片手でシャッターを切ってもかなり安定して撮影できそうだ。

質感が良くて持ち歩いててテンションがあがる

なんだかんだ言っても最終的にはこれである。さすが純正アクセサリー。


おおむね満足、でも気になったところも

グリップをつけたままバッテリー交換可能、しかし…

アルミケージのグリップ装着側の下にはバッテリーパック交換用に側面を開閉できるつまみがついている。これのおかげでグリップを装着したままバッテリー交換ができるという仕様である。
しかし構造を考えてみれば当たり前のことなのだが、シャッター用のプレートを着けているとコイツが干渉してバッテリーキャップを開けるところまでケージが開かない。

結局プレートを取り外してバッテリー交換してプレートを再度装着…という一手間がかかるため、これならケージから本体を取り出してバッテリー交換するほうが楽、か…?という悩ましさがある。
私は本体に入っているバッテリーとは別に充電済みの予備バッテリーを2本持ち歩いているのだが、都度モバイルバッテリーから充電するタイプの運用をするユーザーならさほど問題じゃないのかな。

シャッターのプレートが邪魔でケージのバッテリーサイドが開かない

グリップ装着用の工具の取り出しにくさ・しまいにくさ

グリップ下部には、着脱時にネジを増し締めしたり緩めたりするための工具がしまってある。マグネットで貼り付くように収納されているのでうっかり落としたりする危険性は少なそうだ。そこまではいい。
問題は、こいつが取り出しにくい・しまいにくいことだ。いや、私が不器用なだけかもしれない。

グリップ下に隠された工具

総評:やや人を選ぶかもしれないがロマンやギミックが好きな人に。

  • そもそも小型なカメラをあえて大型化するというコンセプトを受け入れられるかどうか
  • バッテリーパック交換しにくい
  • そこそこの厚み・そこそこの重量

という短所もあり、完璧に万人向けとは言い難いが、序盤に述べた通り「グリップを外せばアクションカムになる」というのはコンデジにはできない事なので、こういう要素に魅力を見いだせるかどうかがカギな気がする。現に私はかなり満足しているし、もっと外で使いたい気持ちになっている。

それでは、次回はAce Pro用の外付けマクロレンズを買ってみた記事で。